本当の鍼灸とは 2
慢性症状を体の中に潜ませて来院される患者様には、現在のお困りの症状だけで無く、実は体のあちこちに症状が出ているものです。
慢性症状とは、何回も繰り返し起きる症状や3ヶ月以上の期間続く症状があり、かつすぐには回復しない状態であると言うのが普通です。
よくある肩凝りなども、揉んだり針をしたりで患部を緩めてその時スッキリしたとしても、肩こりを起こす体の状態は何も変わっていません。
これは治療とは言いません。リラクゼーションですね。
患者様はこのリラクゼーションを求めて鍼灸院に来られる場合が結構多いのが現状です。
「すぐに治して欲しい。」気持ちは大いに分かります。できればそうしたい。
実はリラクゼーションを治療と思われている原因のほとんどが、治療院側の責任です。
皆さんも治療院の広告や宣伝を目にされると思いますが、治療院側の過剰宣伝や、治った治ったとやたらに強調する行為が患者様に「すぐ治る」と誤解させることになっているようです。
体は簡単に変化しないようになっています。
多くの場合は長年の積み重ねで体の中に大きな原因が出来上がり、その後症状が出てくる事になります。
冷静に考えてみれば当たり前ですよね。
あなたの症状は慢性症の急性症状である。と言えます。