鍼灸治療って実際どの様な目的を持って行っているのか知っていますか?
鍼灸の歴史は2000年前にすでに完成したと云はれており、関わった人の数・治療を受けた人の数は計り知れません。
ただ、2000年前の考え方で説明されているため現代人には非常に難解なものとなっています。
難解ではあっても魅力的なものであり、その魅力に取り憑かれた人もまた尽きないのも確かです。
鍼灸治療の目的は簡単にいうと(気の流れを正す)ということに尽きます。
気は生命エネルギーであり、正常に流れていることが身体や心がスムーズに働く状態になる訳です。
気が流れるルートがあるのですが、これを経絡(ケイラク)と呼びます。経絡のルートの確定は卵子が細胞分裂していく過程で出来上がっていくため、全ての器官や重要な臓器と繋がりが出来上がっています。
以上の事から気の流れがスムーズになることが体と心の働きを賦活し、人体の治癒力を最大限に引き上げる事は容易に想像がつくと思います。
体の状態をしっかり観察して、診察して異常経絡を見つけ出します。
経絡には要所要所にツボと呼ばれる気の反応点があり、目的の経絡に影響を与えるツボを選定していきます。
針をするのはこのツボを刺激するためであり、気の流れをスムーズにすることが目標となります。
なんだか不思議な治療の様に思われるかもしれません。逆に神秘的な魅力を感じられるかもしれません。
現代の科学では解明されていない仕組みを利用するのが東洋医学なので、難解さもご理解いただけると思います。
漢方薬は皆さんになもじみがありますよね。漢方薬も鍼灸と同じく気の流れをスムーズにするためのお薬ですから、原理は一緒です。
漢方がこれだけ流通しているのは、その優しい作用が受け入れられている証拠でもあります。
鍼灸の優しく力強い作用がもっと皆さんに受け入れていただく努力を欠かしてはいけませんね。
病院に行くのは病気、鍼灸院はあらゆる不調を起こす根本原因の改善が得意です。
また不調を起こさないためのメンテナンスも大の得意分野です。
鍼灸の魅力、本当に伝えたいですね。がんばります。