アトピーをどの様に治すか

以前はアトピー専門で鍼灸院を運営していましたので、かなりのノウハウがあります。

現在アトピー専門を掲げないのは、残念ながら厳しい広告規制ができたからです。

これは非常に残念です。自分のノウハウや知識のアピールが出来ない時代になってきましたね。

それでも派手に宣伝している所もありますが、いつか重いペナルティーが来る可能性が高いですから、冷や冷やして見ています。

さて、アトピー治療はかなりの数の症例があるのですが、自分が始めた頃にはほとんどの治療院ではアトピー治療をしていませんでした。

12年前に鍼灸師の専門雑誌『医道の日本』で、さいとうはり灸院が紹介されてからなぜか一気に増えましたね。不思議です。

アトピー治療は難しいです。

アレルギー体質を改善することが大前提になるのですが、体質が改善していなくても症状が一時的に解消する場合もあります。

一時的な解消なのか、完治なのかを見分ける必要があり、一時的な解消なら再発は必ず起こりますので症状の緩解だけで良くなったと判断するのは非常に危険な判断となります。

ここでは、完治することを前提にお話を進めていきます。

アトピーを長年患っている方が一番辛いのは痒みの症状です。2番目が炎症、3番目が見た目。

短い間の方ならともかく、長年の苦しみの中で精神的に萎縮してしまっている方をたくさん見てきました。

精神的に萎縮した状態で幸せな人生を歩むのはなかなか大変です。その様な方に少しでもお役に立てたらとの思いでアトピー治療を始めました。

まずはアレルギー体質をどの様に捉えるかが大切です。

端的にいうと、自律神経が正常に働かない状態です。体質改善は自律神経が正常に働く様になった時に改善終了とし、完治とします。

自律神経が正常に働く様になったかどうかは、皮膚の症状では判断しません。

皮膚症状は結果ですから、もっと深い原因に着目していないと再発したり不安定だったりして、完治とは言えません。

かといって自律神経を測る装置もありませんので、自律神経というコントロール系がうまく働かなくなった時に起こる現象が、回復しているかどうかで判断します。

まずは姿勢不良。姿勢不良によって起こる背骨の歪み。自律神経が過緊張の場合に起こる腹部の動機。

この3点を重点的に観察しながら改善の度合いを把握し、正常値に戻った時に改善したとします。

当然この時点で肌の状態は良好で、ツルツルの自然な肌色をした正常肌に戻っています。

また、この3点が改善した後の再発はありません。

いかがでしょうか。少し簡単ではありますがアトピー治療の大まかな流れがわかっていただけると思います。

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